「呪いの真書」入手者を取材　禁断の儀式、その実態と危険性に迫る

■呪いの書入手、実行の決意――匿名男性が語る動機と手順
2024年6月上旬、東京都内に在住のA氏（仮名、30代男性）が「呪いの真書」と呼ばれる書物を入手し、記載された儀式を実際に試みていたことが本誌の取材で明らかになった。
A氏は「許せない相手がいる」とし、手順に従い呪いをかける決断に至ったという。

■「手順通りでなければ呪いは自分に」書には警告
本誌が確認した「呪いの真書」冒頭には、「これに従えば呪いは成就するが、手順を間違えれば呪いは自分に返る」と明記されていた。
A氏によれば、「書の警告は理解していたが、それでも実行する覚悟はできていた」と語る。
動機については「どうしても許せない相手がいるから」と明かした。

■手順の詳細――思い描く相手、明確な願望
A氏は儀式の詳細について次のように説明した。

・まず目を閉じ、呪いたい相手の顔を思い浮かべる
・どのような呪いをかけたいかを具体的に思い描く
・最後に目を開ける
A氏は「相手の顔を忘れることはなかった。
思いつく限りの苦痛を与えることをイメージした」と語った。

■「呪い」実行の背景――現代社会に残る信仰とリスク
近年、インターネットやSNSを介して「呪い」や「まじない」といったオカルト的な儀式への関心が一部で高まっている。
背景には人間関係や社会的なストレスがあるとみられる一方、「自己責任論」や「逆効果」のリスクも指摘されている。

■専門家「心理的な自己暗示の側面も」
民俗学が専門の田中久美子教授（日本民俗学会）は「この種の呪術は、実際の効果よりも自己暗示や心理的な影響が大きい。
手順や儀式に強い意味づけをすることで、気持ちに整理や決着をつけようとする傾向がある」と解説する。

■今後の展望と読者への問いかけ
A氏の行動がどのような影響を及ぼすかは現時点で不明だが、こうした「呪い」の実践には倫理的・法的な問題も指摘される。
現代社会において、感情の行き場をどこに求めるのか。
読者の皆さんは、トラブル発生時どのように対処すべきと考えるだろうか。