学生時代、大学近くのお店でアルバイトを始めたのですが、まだ入って一週間も経たない新人の私には、初めての作業が多くて毎日が新鮮でした。
教えてもらえるはずなのに、店長やその取り巻き(おそらく古くからいるスタッフの方々)は、私が質問してもあまり反応してくれませんでした。
さらに店長は、「○○さんはできるのに、なんで君はできないの?」と、お客さんの前で私を叱ることもありました。
きちんと教えてほしいとお願いしても、その声は届かないようでした。
それでも、私は我慢しながら努力を重ねていき、ある程度任される仕事も増えていきました。
ただ、自分より後に入った人たちは店長の態度に耐えられず辞めていき、ベテランの方々も次々と退職したため、お店は常に人手不足だったようです。
そんなある日、市内にショッピングセンターができるという話を店長が知った時のことです。
店長は、いつものように私を叱った後で、「うちを辞めてそこで面接受けたら?受からないと思うけどー」と挑発的な言葉を投げかけてきました。
これにはさすがに我慢できず、実は退職届を出すつもりだったこと、そしてすでに新しい職場に採用されていることを伝えました。
店長が動揺していた様子は、今でも少し印象に残っています。
「本気で辞めろなんて言ってない」「人手不足なのは知ってるだろ」「誰が仕事を引き継ぐんだ」と、次々に言い訳を並べる店長の姿を見て、他のアルバイト仲間が「(自分)さんが辞めるなら俺も辞めます」と言った時の店長の顔は忘れられません。
結局、私と「辞めるなら」と言ってくれたバイト仲間、さらにもう一人が同時に退職することになりました。
この二人はお店にとっても大きな損失だったようで、店長は「お前のせいだ」と最後まで私を責めていました。
その後、私はお店にはまったく行かなくなったのですが、偶然ショッピングセンターで元警備員の方と再会しました。
彼によれば、近くに似たようなお店ができたり、店長が客とトラブルを起こしたりしたことで、お店の客足もかなり減ってしまったようです。
今では店長とその取り巻きだけが残っているのだとか。
昨日、ふとお店の前を通りかかったのですが、私が働いていた頃は満員だった駐車場が今ではガラガラ。
店内にもお客さんの姿が見えず、ちょっと性格が悪いかもしれませんが、心の中で少しスッとした気持ちになったので、こうして書き込んでみました。
つまらない話かもしれませんが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
スカッとする話:バイト先での経験と、その後の少しほろ苦い気持ち
バイト先での経験と、その後の少しほろ苦い気持ち
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