理不尽な職場と店長への逆転劇、そして静かな終幕

■【起】〜新人に冷たい店長と歪んだ職場環境〜
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大学時代、私は大学の近くにある飲食店でアルバイトを始めた。
入って間もない新人の私は、初めての作業ばかりで右も左も分からない状態だった。
しかし、教えると言いながら店長やその取り巻きは、私が質問しても無視を決め込む。

さらに店長は、私のことを「○○さんはできるのに、なんで君はできないの？」と客の前で怒鳴るような人だった。
何とかちゃんと教えてほしいと頼んでも、訴えは無視されるばかり。
そんな職場環境に戸惑いながらも、私は我慢して働き続けた。

■【承】〜耐え忍びながら積み重ねた努力とすれ違い〜
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理不尽な扱いを受けつつも、私は地道に努力を重ね、ある程度の地位まで昇格した。
しかし、私より後に入った人たちは、店長のパワハラに耐えられず次々と辞めていく。
さらに古くからいたベテランも去り、店は常に人手不足という悪循環に陥っていた。

それでも私は、なんとか耐えて職場に留まっていた。
だが、空気は常に重く、店長とその取り巻きの横暴はとどまることを知らなかった。

■【転】〜店長への反撃と連鎖する退職劇〜
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ある日、市内に新しいショッピングセンターができることを知った店長は、いつものように私を罵倒した後、「うちを辞めてそこで面接受けたら？受からないと思うけど」と挑発してきた。
その瞬間、私の中で張りつめていた糸が切れた。

私は退職願を出すつもりだったことと、すでに新しい職場に採用されていることを伝えた。
動揺した店長は「本気で辞めろなんて言ってない」「人手不足なのは知ってるだろ」「誰が引き継ぐんだ」と必死で言い訳を並べ始めた。
その様子を見ていた他のバイトが、「（自分）さんが辞めるなら俺も辞めます」と宣言した時の店長の顔は、今でも忘れられない。

結局、私と「辞める」と言ったバイト仲間、さらにもう一人がまとめて退職することになった。
店長は「お前のせいだ」と最後まで責めてきたが、もはや私の心は晴れやかだった。

■【結】〜静かに崩壊した店とささやかな爽快感〜
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その後、私は一切その店に行かなくなった。
偶然ショッピングセンターで元警備員と再会したところ、店は近くに新しい店ができたり、店長が客とトラブルを起こしたりして客足が激減し、残っているのは店長とその取り巻きだけになったという。

昨日、店の前を通りかかったが、かつては満員だった駐車場が今ではガラガラ。
店内にも客の姿はなく、少し性格が悪いかもしれないが、内心スーッとした。
くだらない話で申し訳ないが、私の中では大きな区切りとなった出来事だった。