小学校五年の夏休み、僕は自由研究で家の裏のグランドにいた。
錆びた扉を見つけ、梯子を降りると地下通路が現れる。
懐中電灯で進むと鉄格子に阻まれ、脇の梯子を上がると、なぜか元の場所で夕暮れだった。
景色はどこか違い、駄菓子屋や標識、家の様子まで微妙に変化していた。
家を覗くと、見知らぬ光景と父と音楽教師の談笑。
裏世界に来たと慌てて地下道を引き返し、ようやく元に戻れた。
それ以来、グランドには近づけなくなった。
大人になり再訪したが、恐怖は消えなかった。
不思議な体験だが、今も鮮明に覚えている。
不思議な話：裏世界に迷い込んだ夏休みの記憶
裏世界に迷い込んだ夏休みの記憶
⏱️ 1分読み に変換して表示中
読了
スワイプして関連記事へ
0%
記事要約（300文字）
ダミー１にテキストを変換しています...
0%
変換中
コメント